『超入門!ケータイ小説の書き方』の書評

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超入門!ケータイ小説の書き方(別冊ジュノン)

タイトル
超入門!ケータイ小説の書き方―フツーの子でも小説家になれる!

ここでは、別冊ジュノン フツーの子でも小説家になれる!『超入門!ケータイ小説の書き方』のご紹介をします。

本書は、別冊ジュノンということもあって、通常サイズの書籍ではなく、少し大きめのサイズになっています。ページ数は全63ページと、薄型です。

内容も、ケータイ小説の解説だけあって、楽しみながら手軽に読めるように工夫されています。そして、なんといってもその特徴は、美嘉、十和、ナナセ、Saori、наяч 、稲森遥香、kagen、ツムギ、蓮居くうな、banbi、べあ姫、ももしろ、結衣といった人気ケータイ小説家による、ケータイ小説を書く際のアドバイスが掲載されているところでしょう。

 

章立ては次の通りです。

話題のケータイ小説の心に響くセンテンス
人気ケータイ小説家が語るマイ・ストーリー
STEP 01 ケータイ小説を書いてみよう!
STEP 02 読者の注目を集める秘訣は?
STEP 03 ケータイ小説投稿サイトを使いこなそう!
STEP 04 ケータイ小説大賞に応募しよう

 

『超入門!ケータイ小説の書き方』の概要

文章術に関しては、STEP 01の「ケータイ小説を書いてみよう!」で、丁寧な解説がなされています。特に、これまで、一度もケータイ小説を書いたことがないという方でも、安心して取り組めるように配慮されています。

ジャンルを決める際のコツや、実話をもとに作品を書く際の注意点など、書き手が最初につまずきやすい箇所にも触れられています。他に、タイトルのつけ方やストーリー展開のコツなども、人気作家のアドバイスと共に掲載されています。

例えば、ストーリー展開では、起承転結をベースにした構成を心がけ、「いい意味での裏切り(by kagen)」「甘いシーンが続いたら、つきは苦しくするなど、同じ感じが続かないようにする(by 結衣)」といったアドバイスがなされています。(p27)

もちろん、ケータイ小説特有の改行や行間のあけ方、センテンスの長さ、1ページの文字数、改ページのコツなど、人気作家たちの工夫の様子を知ることもできます。

 例えば、「1ページ500字くらいで、やや短めに。行間を多くあけてスクロールが長くなっても、ページ全体の次数が少なめだと読者の方も読みやすく感じるようです。」(by наяч)、といったアドバイスもあります。(p29)

こうしたテクニックは、特に決まりごとがあるわけではないので、ひとりひとり異なった方法で、自分の作品をより読み易く、よりインパクトが強くなるようにと、いろいろと試みておられるようです。

本書では、こうした文章術以外に、ケータイ小説サイトに投稿した作品をいかに多くの人に読んでもらうか、といったテーマについても簡潔に解説されています。