公募原稿に添付するあらすじの書き方

あらすじの書き方

あらすじを添付する理由

中・長編作品を応募する際には、大抵、あらすじ(梗概)の添付が求められます。もちろん、これは選考委員が作品の概略を的確に掴むためのものです。

一方で、あらすじは著者から選考委員に向けたプレゼンテーションであるともいえます。実際、あらすじの内容次第で作品に対する印象、ひいては著者自身に対する印象がガラリと変わってしまいます。

できることなら、選考委員の方々が早く読んでみたい、と思えるようなあらすじを目指したいものです。といっても、あまりに奇をてらった内容や宣伝に過ぎる文章は印象を悪くしますので、ご注意ください。

あらすじの書き方

では、どんなあらすじが求められているのでしょうか?

もちろん、応募規定に反したあらすじはNGです。例えば、文字数は応募規定で明確に指定されていますので、それに従ってください。通常、400字から1000字程度の範囲で指定されていることが多いようです。

そして、作品のストーリーがよくわかる内容を心掛けましょう。これは、作品の起承転結をしっかり押さえることで可能となります。しかし、一方で、作品のストーリーを箇条書きにしただけの事務的な文章にならないようにする工夫も必要です。

場合によっては、作品の結末など、思わせぶりなところで書き止めておいて、本文に期待を持たせるという手法も使えます。といっても、これは余程作品に自信がないと使えない方法かもしれません。内容次第では、逆効果ということもありますので・・・・・・。


あらすじを書く際の注意点

あらすじを書くのは、本文が完成してホッと一息ついている頃か、あるいは、公募の締切日が近づいて、非常に焦っている頃というのがよくあるパターンです。

しかし、だからといって適当に書いたり、手抜して書いたりすることだけは避けましょう。選考委員は、あらすじを読みならが、著者の筆力というのを測っています。折角の本文があらすじのせいで台無しにならないように注意しましょう。

ただし、あまりに力を入れすぎて、必要でないことまで書いたりすると、蛇足の部類に入ってしまいますので、そこはよく調整してください。

完成したあらすじは、応募規定に従って原稿に添付してください。原稿の最後に添付したり、原稿の冒頭に添付したりと、公募によって異なりますのでご注意下さい。